ベトナムで英語は通じる⁈渡航歴5回の筆者が肌で感じた英語事情
グルメに雑貨など魅力あふれるベトナム。
東南アジアでありながらどこかヨーロッパの雰囲気を漂わせるベトナムは、外国人旅行客にも人気のエリアです。
街を歩けば日本人はもちろん、欧米人やアジア人などたくさんの人種に出会います。これだけ多くの外国人がいると「英語は通じるかも!」っと思いますよね。
ベトナム大好きな筆者が、旅行した際に感じた英語事情を詳しくお伝えします。感覚としては『日本よりも通じる』感じでした。
また旅行前に知っておいてほしい豆知識も筆者目線で説明!きっと参考になると思います。
目次
ベトナムってこんな国!旅行に行く前に知っておきたい豆知識を伝授
ベトナムは人口約9,500万人もいる巨大国です。とくに20代の若者が多く、街中は活気があふれています。
「とにかく元気」そんなベトナムの国について説明します
カフェ大国のベトナム!ベトナムっ子はカフェが大好き
ベトナムは世界第二位を誇るコーヒーの産地としても有名です。さらに「ベトナムコーヒー」と称されるコーヒーは、コンデンスミルク入りの甘いコーヒー。
味が濃く、暑いベトナムで飲むにはちょうどいい甘さなんです。
コーヒー産地としても有名なベトナムには、カフェが至るところにあります。テラス席を設けているカフェも多く、おしゃれ!
インスタ映えするカフェもたくさんあるので、見つけたら片っ端から入ってみるのもおすすめです。
ただし、ベトナムはカフェでゆっくりくつろぐ文化があるので午後には満席になってしまいます。午前中の早い時間に朝食かねて行ってみるといいですね。
若者が元気で楽しそう!パワーをもらえるかも?
若者が多いベトナムは、元気で楽しそうに歩いている姿をよく見かけます。大げさかもしれないですが「希望に満ちあふれている」そんな印象すら感じるんです。笑顔の人も多く、こちらが勝手にパワーをもらえます。
その反対に中高年の人は、のんびり屋さんが多いイメージ。この真反対の光景は、ベトナムならではといった感じです。
ベトナムは昼寝文化がある
ベトナムは昼寝する文化があるので、11:30~13:30頃までは閉まっているお店もあります。ただし主要な観光スポットは開いているので安心してくださいね。
おもに政府が管理している博物館や資料館は閉まることが多いので、観光するときには時間帯をチェックしてみてください。
この文化、じつは一般企業でも取り入れられており、学校でもお昼寝するそうです。
交通ルールは…あってないようなもの
ベトナムは世界屈指のバイク大国。とくにホンダ車の数は圧倒的で、ベトナムではバイクのことを「ホンダ」とも呼ぶそうです。
初めて行くとバイクの多さにビックリすると思います。さらに交通ルールを守っている人はそんなにいません。信号もありますが「赤信号でも止まらない」「青信号になる数秒前から走り出す」ベトナム独特の交通ルールに戸惑います。
ベトナムは、日本のように歩行者優先ではありません。ベトナムでの優先順位は
- バス
- 車
- バイク
- 歩行者
そのため、歩行者のために止まるという感覚がないんです。
道を渡るときは「走らずゆっくり」「手を斜め下で挙げる」を心がけてください。クラクションを鳴らされますが、ギリギリのところで止まってくれます。
最初は怖いですが、周りのベトナム人と同じようにあるけば問題ありません。
やたら見かける制服を着た人
街を歩いていると、やたら制服を着た人を見かけます。モスグリーン色の制服や紺色(水色)の制服です。
警察か軍隊かはじめはわかりませんでしたが、近くを通るとなんとなく怖い雰囲気。
何度か行ってわかりましたが、モスグリーン色の制服は警察(政府関係)、紺色の制服は警備員や守衛さんです。
モスグリーン色の制服はおもに交差点で見かけます。交通ルールを取り締まったりしているようですが、そんなに厳しくないイメージ。たまに手信号で交通渋滞を整備しています。
紺色の制服の人はおもにドアが付いている店舗前に座っています。やさしい人はドアマンの役目もしてくれますが、ほとんどの人はスマホをいじってくつろいでいます。
こんな緩い感じもベトナムらしさが出てるんですよ。
外国人でも政府がらみの発言はご法度!
ベトナムは社会主義国です。政府が絶対の国なため、些細なことでも政府がらみの発言には気をつけなければいけません。
外国人であっても逮捕されかねませんので、くれぐれも注意してください。ベトナムは日本語を勉強している人も多いため、日本語でも発言しない方がいいです。
このようなことを書くと「ベトナムは怖い国?」と思われそうですよね。でも、そんなことを感じさせないぐらい自由気ままな国なんです。
日本とは違うご飯のマナー
ベトナム料理で有名なフォーは、旅行すると必ず食べたい料理に挙げられるほどです。1杯100円ほどで食べられ、安くておいしいフォーは外国人にも人気のメニュー。
日本人がとくに気をつけて欲しいのが、スープを飲むときです。日本人は器を持ってそのままスープをすする人も多いですが、ベトナムでは行儀が悪いとされています。
必ず、添え付けのスプーンでスープを飲むようにしてください。
ベトナム旅行で知っておくと良い言語は?英語でもOK?
ベトナム旅行を楽しむためにも言語は大切。ベトナム語をある程度知っておくと便利ですが、エリアによって発音がまったく違うので注意が必要です。
そこでおすすめしたいのは、世界共通語でもある英語。どこでも通じるというわけではないですが、若者を中心に英語を話せる人は多いです。
英語を知っておくだけでも、ベトナム旅行は十分楽しめると思います。
ベトナムは都市によって英語が通じる場所もさまざま
ベトナムでは都市によって英語力も違います。筆者が実際に訪れて感じた、都市別の英語力を公開!
雰囲気もまったく違う三大都市は、英語力にも違いが出ていました。
圧倒的な英語力!ホーチミン
ベトナムでいちばん英語が盛んに使われていると感じたのがホーチミンです。
ホーチミンはベトナム一の経済都市。外資系のお店も多く、とても栄えています。そのせいか、英語が通じる場所もいちばん多かったです。
ベトナムで人気のカフェも大手チェーン店はもちろん、小さなローカル店でも英語を話せるスタッフがいました。
日本語と英語だけでも十分だと思います。
首都ハノイも英語力は高い
首都ハノイはホーチミンとは違い、外資系に消極的な都市です。観光地にあるお店は英語が通じる場所も多いですが、ローカル店は少し苦労するかもしれません。
観光客に人気の旧市街は、日本語や英語が通じるところも多いです。
タクシードライバーも英語を話せる人がいました。
リゾート地ダナンは多少英語力は劣る
3つの都市のなかでいちばん英語力が劣るのがダナンです。
海沿いはリゾート地で外資系のホテルもたくさんあることから通じる場所も多い印象。街中はもう少し時間がかかるかもしれません。
ただしおしゃれカフェがたくさんあるダナンでは、スタッフは話せる人が多いです。
ダナンとセットでホイアンに行かれる人も多いと思います。ホイアンは世界遺産なので、日本語も英語も通じやすいです。
ベトナムで英語が通じる場所と便利なフレーズを紹介
ベトナムで英語が通じる場所といえば
- ホテル
- カフェ
- レストラン
- バス(空港連絡バス)
- 空港
です。
これらは基本的にどの都市でも同じ。積極的に英語を使ってベトナム人と仲良くなるのもおすすめです。
ベトナムで知っておくと便利な英語フレーズをいくつか紹介するので参考にしてください。
参考記事:海外旅行に行くには英語の勉強が必要?気になる勉強方法をご紹介!
ホテル
• チェックインをお願いします。
I’d like to check in.
• チェックアウトは何時ですか?
What time is checkout?
• レイトチェックアウトはできますか?
Could I have a late checkout?
何時まででしょうか?
Until what time?
午後2時までです。
Until 2 in the afternoon.
2時までご滞在いただけます。しかし、12時以降は超過料金がかかります。
Yes, you can stay until 2, but there will be an extra charge for staying past noon.
• 荷物を預かってもらえますか?
Can you keep my baggage?
カフェ
• ベトナムコーヒーを1つお願いします。
One Vietnamese coffee, please.
• コンデンスミルクは入れますか?ーはい、お願いします。
Can I add condensed milk?ーYes, please.
• Wi-Fiは使えますか?
Do you have Wi-Fi?
• 外の席(テラス席など)に座りたいのですが。
I’d like to sit outside.
レストラン
• ビールを1つください。ーどのビールにしますか?
One beer, please.ーWhich beer would you like?
• パクチー抜きでお願いします。
Please take out the coriander.
• この料理には何が入っていますか?
What is in this dish?
• 冷たいお茶をいただけますか?
Can I have some cold tea, please?
• チキンフォーはありますか?
Do you have chicken pho?
参考記事:海外のレストランで使える英語! 便利なフレーズをご紹介!
バス(空港連絡バス)
• どこまで行きますか?ードンコイ通りまで行きたいです。
Where do you want to go?ーI want to go to Dong Khoi Street.
• (地図を見せながら)このホテルへ行くにはどこで降りたらいいですか?
I want to go to this hotel. Where should I get off?
• そこまでどれくらいの時間がかかりますか?
How long does it take to get there?
• 降りる場所になったら教えてください。
Please let me know when we arrive.
空港
• 空港まで300,000ドンでいけますか?
Can you take me to the airport for 300(300,000) dong?
(ベトナムでは、下3桁をとって発音します。例:300.000→three hundred)
• 荷物を預かってもらえますか?
Can you keep my baggage?
• 6番ゲートはどこですか?
Where is the gate 6?
• チェックインはいつになったらできますか?
When can I check in?
• これは機内に持ち込んでも大丈夫ですか?
Can I take this with me?
参考記事:空港の英語アナウンスは聞き取れる⁈よく流れる英語フレーズを知ってトラブルを回避しよう
ベトナムで注意したい英語が通じない場所
日本よりも英語が通じる印象を受けたベトナムですが、すべての場所で通じるわけではありません。
ベトナム旅行ではお世話になる場所も、英語が通じないところもあるので要注意です。
屋台やローカル店
ベトナムの良さをかもし出している屋台やローカル店。残念ながら英語は通じないに等しいです。
基本的にはベトナム人を相手に商売をしているので、英語を話す必要はないんです。
ただし外国人に人気のお店は多少通じることもあるので、客層を見て訪れるのがおすすめです。
タクシーもまちまち
タクシーでは英語は通じないといわれがちですが、筆者の体験だとドライバーによると思います。
タクシーはよく利用しましたが、体感としては2割ほどのドライバーは英語が堪能でした。
行き先さえ伝えれば、基本話すことはないと思います。英語が通じなくても問題ありません。
観光スポット
外国人も多く集まる観光スポットですが、英語が堪能という印象は受けませんでした。ただし、有名スポットには英語表記の案内板が出ているため、会話する場面は少ないと思います。
受付は英語を話せる人もいましたが、ベトナム語とジェスチャー混じりで伝えてくる人もいました。
無言で受付も完了するほどなので、英語が通じなくても問題ないと思います。
ベトナムの英語が通じて安心な旅行プランはこちら!
ベトナムに初めて行く場合、どんなプランを立てたらいいか迷いますよね?ツアー参加もいいですがブラブラ街歩きも楽しいので、フリーの時間はぜひ作ってもらいたいです。
英語も通じやすく観光しやすい場所は、ずばりホーチミン!外国人が多く集まるバックパッカー街もあるので、他都市に比べると過ごしやすいです。
ホーチミンで訪れてほしい場所をいくつか挙げます。
サイゴン大教会
ホーチミンを代表する観光スポットです。レンガ造りの教会は19世紀末に建てられたもの。
長く修復工事をしており2020年完成予定となっています。
カトリック教徒が多いベトナムでは、毎週ミサも行われているので雰囲気を味わうだけでも行く価値あります!
教会前には大きなマリア像。ここは写真スポットとしても有名な場所です。
ベンタイン市場
お土産選びに最適なベンタイン市場。価格が表示されていないため、値段交渉が必要です。
ここは外国人観光客が必ずと言っていいほど立ち寄る場所。英語が話せる店員も多いので、頑張って値下げにチャレンジしてみましょう。
食堂も併設されており、安くておいしいベトナム料理が食べられます。
サイゴンスカイデッキ
ホーチミン市街を一望できるサイゴンスカイデッキは、昼夜問わず人気の場所。一際目立つ高い建物は「ビテクスコ・フィナンシャル・タワー」で、この49階に展望台があります。
近代的な建物で英語表記もバッチリです。展望台は飲食物の持ち込みは禁止なので注意してください。
統一会堂
統一会堂はベトナム戦争時、南ベトナムの大統領官邸だった場所です。この地にベトナム解放軍の戦車が突破し、ベトナム戦争終結となった場所でも有名。
大統領が実際に使っていた部屋から娯楽施設、地下の軍事施設など展示場は盛りだくさん。
入り口では日本語や英語のオーディオガイドもレンタルしてくれます。
サイゴンスクエア
ベトナムっ子に人気のショッピングモールです。ローカル感漂う雰囲気がたまりません。
おもにファッション関係が売られており、日本では考えられないような価格で買えます。掘り出し物もあるので、じっくり時間をかけて回ってみてください。
ローカルに人気のサイゴンスクエアですが、店員のほとんどが英語を話せます。日本語が通じるスタッフもいるので、ベトナム語がわからなくても安心ですね。
ブイビエン通り
ここはホーチミンのバックパッカー街としても有名な場所。多くの外国人が集まり、いろんな言語が飛び交っています。
そのため英語が通じるお店は多いので安心。
ブイビエン通りは夜に行くのがおすすめです。ネオンが鮮やかで、おいしいお酒に舌つづみなんでどうですか?
ここはスリが多い場所なので、荷物管理はしっかりとしてくださいね。
まとめ
ベトナムへ旅行するならもちろんベトナム語が話せるに越したことはありません。ただしベトナム語はカタカナ読みの発音ではまったく通じないのでハードルが高いことも確か。
ベトナムもここ数年で一気にグローバル化してきたので、英語が通じる場所も多いです。日本語と英語をうまく使い分けて、楽しいベトナム旅行を過ごしてくださいね。
旅行英語にも役立つアプリをまとめた記事もあるので、旅行前の予習にいかがですか?
最終更新日:2021年4月8日