これからTOEICを受験しようと考えている人へ!TOEICとはどんなものか基礎知識を確認しよう
就職や転職に有利といわれているTOEIC。これから受験を考えている人も多いと思います。
一口にTOEICといってもカテゴリはさまざまです。そこで、TOEICとはどんな試験なのか詳しく知らない人のために、わかりやすく解説していきます。
TOEICを受験するなら、まずは自分に合った試験を受けるのがいちばん。世界の受験者数で日本人がもっとも多いといわれるTOEICのヒミツを探っていきましょう。
目次
TOEICとはどんな試験?
TOEICは世界の約160ヵ国で受けられている英語の試験です。TOEICの特徴は合否査定がないこと。スコアで評価されるため落ちるということがありません。
TOEICは英語のコミュニケーション能力を測るテストで、世界共通の評価として人気の試験です。目的に応じていくつかの試験があり、日本でTOEICといえば『TOEIC Listening & Reading Test』を指しています。
独自の統計処理をとっているTOEICでは、試験ごとによって変わる難易度でも、スコアは変動しないようになっているのが特徴。そのため、レベルが同じ人なら何度受けてもスコアがほぼ変わらないようになっています。
世界では年間約700万人が受験しているといわれるTOEIC。じつは受験者数は日本が圧倒的に多いんです。この事実は私も衝撃的でした。
TOEICの試験は4種類!それぞれの特徴とは?
TOEICは大きく分けて4つのカテゴリがあります。試験のカテゴリによって目的やレベルも違うので、まずは自分の目的に合った試験から受けてみるといいですよ。
それでは4つの試験について解説していきます。
TOEIC Listening&Reading Test
TOEICのなかでもっとも人気があり受験者数の多い試験です。その数はTOEICのなかでも9割ともいわれるほど。
この試験は聞く力と読む力を確認するものです。
出題数 | 200問(各100問ずつ) |
試験時間 |
2時間 ・リスニング45分 ・リーディング75分 |
試験のやり方 | マークシート |
満点 | 990点(各495点満点) |
自分の英語力を確認できるため、初級者から上級者まで幅広い人が受験しているのが特徴です。
TOEIC Speaking&Writing Test
受験者数としては決して多くないですが、今後注目されている試験です。
この試験は話す力と書く力を測ります。おもに初級者~中級者を対象としており、生きた英語力を確認するにはおすすめの試験です。
出題数 |
19問 ・スピーキング11問 ・ライティング8問 |
試験時間 |
1時間20分 ・スピーキング20分 ・ライティング60分 |
試験のやり方 | パソコン |
満点 | 200点 |
近年、企業でもスピーキング力を求めるところも多く、Listening&Reading Testと合わせて需要が高まるといわれています。
この試験は「話す」「書く」以外に、「聞く」「読む」能力も伸ばせるので、総合的に英語力を測りたい人におすすめの試験です。
TOEIC Speaking Test
この試験は、話す能力のみを測る試験です。
出題数 | 11問 |
試験時間 | 20分 |
試験のやり方 | パソコン |
満点 | 200点 |
日本人はスピーキングが苦手な人も多いので、定期的に受けてスピーキング力を測るのもおすすめ。
また仕事上、英語を話さなければいけない人はぜひ受験してみてください。個人的にはいちばん気になる試験です。
TOEIC Bridge Tests
Bridge Testsは今までの試験とは違い、初級者~中級者を対象にした試験です。出題数、スコアともにほかの試験に比べ少な目です。
この試験も「聞く&読む」と「話す&書く」にわかれています。
Listening&Reading | Speaking&Writing | |
出題数 |
100問 (各50問) |
17問 ・スピーキング8問 ・ライティング9問 |
試験時間 |
1時間 ・リスニング25分 ・リーディング35分 |
約52分 ・スピーキング約15分 ・ライティング約37分 |
試験のやり方 | マークシート | パソコン |
満点 | 100点 | 100点 |
中学英語や基礎力を確認したい人におすすめの試験です。
参考記事:効果的な使い方を徹底検証!スタディサプリTOEICのアプリだけで800点以上取得できる?
英語の目的に応じた受験するおすすめのTOEIC種類
TOEICのどの試験を受けたらいいか迷っている人のために、目的別におすすめの試験を紹介します。
もちろん目的以外でも、自分の実力を試したい人は併用して受けてみるのもいいですよ。
TOEIC Listening&Reading Test | 就職や転職でアピールしたい人 |
TOEIC Speaking&Writing Test | 英語を使う仕事に就いている人 |
TOEIC Bridge Listening&Reading Tests | 中学の基礎英語をやり直したい人 |
TOEIC BridgeSpeaking&Writing Tests | 英会話の基礎知識を身に付けたい人 |
またTOEIC Listening&Reading Testのスコアでも、自分がどのレベルなのか把握できます。
200点台 | 中学1年生レベルの英語が理解できていない |
300点台 | 中学の基礎英語が身に付いていない |
400点台 | 中学の基礎英語は身に付いている |
500点台 | 中学の基礎英語は難なく理解できる |
600点台 | 高校英語は理解できる |
700点台 | 日常会話が理解できる |
800点台 | ビジネス英語を理解し使える |
900点台 | 英語を自由に使いこなせる |
英語に自信のない人は、スコアも初めは悪いかもしれません。しかし、スコアによってレベルがわかればモチベーションにもつながるはず。受けるたびにスコアが上がっていくのが楽しみになりますよね。
TOEICの試験はいつ受けられる?受験するまでの流れ
ここからはTOEICの受験の流れについて説明します。
2020年度は新型コロナウィルスの影響で、例年よりもイレギュラーになっている部分があります。個人で受験しようと考えている人は注意しながらチェックしてみてください。
なお、個々でのTOEICの流れはもっとも受験者数の多い『TOEIC Listening&Reading Test』に関して説明しています。
TOEICはほぼ毎月試験を開催
TOEICはほかの英語試験に比べると比較的受けやすいです。その理由が、ほぼ毎月試験を実施しているため。
英検だと年3回しかなく、一度逃すと次までの試験にはかなり日数が空きます。TOEICだとそのようなことがないので、申込し忘れても「来月受けてみよう」という気になるのではないでしょうか?
なお、2020年度後期の試験日は以下の通りです。
試験日 | 申込期間 |
2020/11/15 AM | 2020/9/24~2020/9/28 |
2020/11/15 PM | 2020/10/1~2020/10/5 |
2020/12/6 AM | 2020/10/15~2020/10/19 |
2020/12/6 PM | 2020/10/22~2020/10/26 |
2021/1/10 AM | 2020/11/12~2020/11/16 |
2021/1/10 PM | 2020/11/19~2020/11/24 |
2021/2/28 AM | 2020/12/24~2020/12/28 |
2021/2/28 PM | 2021/1/7~2021/1/12 |
2021/3/21 AM | 2021/1/28~2021/2/1 |
2021/3/21 PM | 2021/2/4~2021/2/8 |
どの申込日も12:00~開始で〆切は15:00までです。試験日はそれぞれ午前と午後にわかれており、それに合わせて申込期間も違うので注意してください。
申込はインターネットで可能
TOEICの申込は
- インターネット
- コンビニ
の2種類あります。
おすすめなのはインターネット。24時間いつでも申込できるのは便利です。
インターネットの申込はアカウント作成が必要です。これから何度もTOEICを受けたいと思っている人は、アカウントを持っていると簡単に申し込めるので作っておく方がいいでしょう。
受験料に支払い方法は3種類
TOEICの受験料の支払いは
- クレジットカード
- コンビニ払い
- 楽天ペイ
の3つです。
クレジットカードを持っていない人でも、コンビニで支払えるのはありがたいですね。
受験票は試験日の約2週間前に到着
TOEICの申込は約1ヵ月半前ですが、受験票は試験日の約2週間前に届きます。
申込時に申請した住所を元に試験会場が決められており、受験票に記載されています。注意してほしいのが、受験会場の変更はできないこと。引越の予定がある人は、そのあたりも考慮して申し込んでください。
また受験票には顔写真を貼り、署名してから当日試験に臨みましょう。
TOEICの試験当日の注意点とは?
TOEICは世界各国で実施されている世界共通の試験です。公平さを測るため、TOEICの試験ルールはほかの試験に比べると厳しいかもしれません。
当日慌てないために、TOEICの注意点を確認しておきましょう。
筆記用具はHB鉛筆(シャープペンシル)と消しゴムのみ
TOEICの試験はマークシート方式です。そのため、筆記用具はHB鉛筆(またはシャープペンシル)と消しゴムのみしか認められていません。
たとえ鉛筆やシャープペンシルであっても、HB以外の筆記用具を使うと機会が正しく読み取ってくれない可能性があります。
正しい採点をしてもらうためにも、あらかじめ準備しておいてください。
スマートフォンは電源を切る
いまや生活必需品ともいえるスマートフォン。試験会場に入ったら、アラームや着信音が鳴らないよう電源は切っておきましょう。
同時に録音機能付きの腕時計も試験中の利用は禁止されています。試験中、時間を確認したいという人は別の腕時計を持っていってください。
全問解答しても途中退室はできない
多くの人はTOEICの試験中に時間が余るということはないと思います。ただし、中には全問解答して時間が余る人もチラホラ。
途中退室したくなりますが、途中退室もTOEICでは禁止されています。人の動きは、ほかの受験者の気が散るからです。それと同時に、試験中のお手洗いに行くことも認められていないんです。
ただし体調がすぐれないという人は例外も認められるので、近くの試験官に相談してみてください。
解答用紙の書き込みに注意!指定欄以外は禁止されている
私がいちばん厳しいなと感じたのが、解答用紙の書き込みです。
解答用紙の余白に
- メモを取る
- 線を引く
- 〇・✖などの印をつける
など、すべての書き込みは禁止されています。その理由は試験問題の漏洩やカンニングにつながる行為とされているからです。
もしこの書き込みが見つかったときは、試験官が注意しに来るほど。私もつい書き込みをしてしまうタイプなので、ここは十分気をつけたいですね。
参考記事:【保存版】おすすめの英語アプリを、英語ゲームアプリ開発会社が選定してみた【22選】
まとめ
TOEICの良いところは、なんといっても合否査定じゃないところです。「落ちる」という不安がないので、受験するのも気が楽ですよね。
いちばん人気のあるTOEIC Listening&Reading Testを受験するのもいいですが、併用してSpeaking Testも受けてみるといいかもしれません。日本人は英語ができるといっても話せない人が多いので、人と差をつけるにはおすすめの試験だと思います。
TOEICは受験日も多いので、日々の勉強の成果を試してみましょう。
最終更新日:2021年4月8日