TOEIC満点を目指すなら知っておきたい基礎知識!満点を狙う人はこの学習法がおすすめ!
目次
TOEICの受験者も増え、体感としては英検よりも人気なのでは? と感じています。
TOEICで話題になるのが「満点」という言葉。TOEICの満点は独特なのはご存じですか?
一口に満点といっても、人や国によって理解はさまざまなんです。その理由はなぜなのか、わかりやすく説明します。
また、上級者向けにおすすめの学習法も載せていますので、合わせて参考にしてください。
TOEIC満点には2種類ある
「TOEIC満点」という言葉をよく耳にしますが、満点には2種類存在します。ただし、日本人がいう満点は、1種類に絞ったものがほとんどです。
なぜ2種類あるのか、TOEIC満点の内訳と2種類のヒミツについて説明します。
一般的に「満点」といわれているのは990点
日本で一般的にいわれるTOEICの「満点」は990点。なぜ「一般的にいわれる」のかというと、TOEICのカテゴリが関係しているからです。
TOEICには、大きくわけて「Listening&Reading」と「Speaking&Writing」の2種類が開催されます。今回の990点は「Listening&Reading」のこと。
「Listening&Reading」は聞いて読む力を試すもので、「Speaking&Writing」は話して書く力を試します。
じつは世界的に「Speaking&Writing」よりも「Listening&Reading」の受験者数が一際多く、日本も例外ではありません。そのため「Listening&Reading」だけを受けるという人が多いのです。
TOEIC満点とは、つまり「Listening&Reading」だけを受け、このテストだけ満点を取ったという意味でいわれる場合がほとんど。990点の満点は「Listening&Reading」のことを指しています。
本当の「満点」は1390点
もう一つの「Speaking&Writing」の満点は400点。本来であれば「Listening&Reading」と合わせた合計点として1390点を満点とするのが正しいです。
「Speaking&Writing」も徐々に受験者数が増えてきていますが、現状日本では知名度も低く受ける人も少ないためクローズアップされにくいです。
しかし、本来は「話して書ける」までの4のスキルを使えてこそ、真の英語力が図れます。実際にお隣の韓国では「Speaking&Writing」に力を入れています。
日本人が不得意とするSpeakingで満点を取るのは難しいとされていますが、これからのグローバル時代、話せることがもっとも重要。企業でもスピーキング力を考慮して採用するところも出始めています。
TOEIC満点を目指すなら、ぜひ「Speaking&Writing」も受けてみてください。
TOEICで満点を取ることは簡単?
TOEIC満点の基準ですが、正直いうと簡単ではありません。しかし、英検と比べると人によってはやさしく感じてしまいます。
過去のデータから、どのくらいの人が満点を取ったのか調べてみました。また、わかりやすいよう難易度も比較してみたので、参考にしてみてください。
TOEIC満点は難関!じつは0.3%ほどしかいない現実
TOEICで満点を取ることは難関です。その証拠に受験者数のうち満点を取った人は、全体の約0.3%しかいません。
この満点の比率は「Listening&Reading」の受検者のみを対象にしたもの。「Speaking&Writing」の合計1390点を合わせると、比率はもっと下がると思います。
英検1級とTOEIC満点ではどの基準の実力かによって難易度は変わる
では英検と比べてみるとどうでしょう。英検は受ける級によって基準が違い、合否判定がありますよね。
英検のなかでもっとも基準の高い1級と比較すると、難易度はどちらともいえないのが現状です。その理由は、英検1級をどの基準で受かったかによります。
もしギリギリ英検1級に受かったのなら、TOEIC満点(990点)を目指す方が難しいです。反対に英検1級を満点近く、あるいは余裕で受かった場合は、TOEIC満点の方がやさしいといわれています。
英検1級は二次試験まであるので、二次試験で多く落とされます。合格率は約10%ですが、TOEICと違うところは、英検1級の基準に見合った人が受けてる点です。
TOEICは能力関係なく受けられ、その中で満点を取った人の比率なので、比率だけでは判断できませんね。
TOEIC満点を取るメリット
TOEICで満点を取ることって、それだけでうれしいですよね。しかし、TOEICで満点を取ってもプラス面がなければ、うれしさ半減しませんか?
TOEICは世界共通のテストなので、もちろんプラス面はたくさんあります。中でも「これ!」と思うメリットを3つ紹介しますね。プラス面を読めば、視野がもっと広がるかもしれませんよ。
就職や転職が有利になる
日本でもTOEICスコアを重視する企業が多くなりました。これから就職や転職を考えている人には、自分を売り出す材料が1つできるのでかなり有利です。
とくに外資系や海外拠点がある企業なら、なおさら英語力を求めているので企業も欲しい人材なはず。
先ほども説明したように、日本ではまだまだ「Listening&Reading」のみを受ける人が多いです。さらにほかの人と差をつけるべく「Speaking&Writing」にもチャレンジして「話せる人材」をアピールしてみましょう。
話せる人材なら、海外企業に就職することも夢ではありませんよ。
自分をブランド化できる
もう一つのメリットは、自分をブランド化できることです。たとえば、TOEIC満点の人が英語に関することを発信すれば、それだけで信頼度が生まれますよね。
SNSやWebメディアを活用して情報公開することで、自分の価値を最大限に表現できます。また、SNSやWebメディアを通して仕事のオファーが来ることも。
情報発信することで、仕事の幅も広がっていきますよ。
自分の自信につながる
TOEIC満点は、精神面でも大きな変化を生まれます。先ほども説明したように、990点取るだけでも難関のTOEIC。相当な勉強量と努力が必要です。
語学学習は継続が大切なので、諦めずに努力を続けたということが自信につながります。また990点が取れたということは、満点を目指して勉強していたはず。ゴールを達成できたことも、自分への自信につながりますよね。
TOEICで満点を取るための学習法
TOEICを何度も受ける人は、少なからず満点をゴールに勉強していると思います。満点をとるためには、それなりの学習法を定着させなければいけません。
これだけは外せないという学習法を挙げてみました。勉強するときは、本番さながらの勉強を心がけるといいですよ。
リスニング力アップのためにシャドーイング
日本人の傾向として、読み書きは得意で話す聞くは不得意ということがあります。もっとも受験者数の多い「Listening&Reading」は、聞く問題も盛りだくさん。
より満点に近づけるために、リスニング力は不可欠です。そこでおすすめなのがシャドーイングです。
音読も十分効果がありますが、シャドーイングは音声を聞きながら話すので、ネイティブのテンポや発音も一緒に身に付きます。またシャドーイングを何度も繰り返すことで「英語を英語で理解」できるように!
シャドーイングは語学学習でも基本でいちばん効果のある学習法。テキストを丸暗記するつもりで、何度も練習してください。
英単語は10,000語を目標に覚える
TOEICは目指すスコアによって必要な単語数は変わってきます。満点を目指すなら、最低10,000語は覚えるようにしてください。
この10,000語は、上級とされる850点以上が対象になる単語数です。
10,000語も覚えるのは大変という人は、TOEIC対策に特化した単語帳を使うのがおすすめ。先ほどのシャドーイング同様、声に出して頭にインプットしてください。
移動時間には、TOEIC対策におすすめの英語アプリを使ってみるのもいいですよ。
時間配分を頭に入れつつ過去問を解く
TOEICを受けたことがある人はわかると思いますが、TOEICテストはとにかく時間との勝負。ゆっくり考えている暇はありません。考えすぎて最後まで問題を解けなかったという人もいるほどです。
もしかすると、得点を狙えたかもしれないのに、その問題までたどり着けないのはもったいないですよね。
本番でそのようにならないよう、定期的に過去問を解いてみてください。このとき大切なのは、必ず時間を測ること。
本番さながら問題を解いていき、時間配分は適切だったか確認しましょう。
問題を解いて時間が足りなかったという人は、まだ不得意分野がある証拠。シャドーイングしつつ、不得意分野も克服していきましょう。
英語物語では、TOEIC上級レベル向けに文法問題を無料開放しています。こちらも学習材料として使ってみてください。
TOEIC上級レベルVol.1
TOEIC上級レベルVol.2
TOEIC上級レベルVol.3
TOEIC上級レベルVol.4
TOEIC上級レベルVol.5
まとめ
TOEICで満点が2種類あることを知らなかった人も多いと思います。何を隠そう、私も数ヵ月前まで知りませんでした。
990点を目指すのはもちろん、マルチな英語力を養うなら1390点を狙ってみるのもいいですよね。日本もいずれ「Speaking&Writing」に焦点をあてられる日が来ると思います。
ほかの人よりも先に1390点を目指してみませんか?
最終更新日:2021年5月7日