TOEFL iBTは何点取ればいい?スコアの目安を解説!
目次
世界中の大学や企業で利用されているTOEFL iBT。「留学で必要になるけど、スコアの目安はどれぐらいなのか分からない」という方へ、TOEFL iBTのスコアの目安を解説します。
TOEFL iBTとTOEFLの他のテストとの違いも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
TOEFLとは総合的な英語力を測るテスト!
TOEFLとは「Test of English as a Foreign Language」の略で、母国語が英語ではない人の英語力判定を目的としたテストです。
英語圏では、多くの大学が留学生の英語力測定のために利用しており、入学や奨学金、卒業の基準としています。詳しくはこちらの記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
TOEFL iBTはCBT・PBT・ITPと何が違う?
TOEFLにはいくつか種類があります。中でも知られているのが、日本で行われている「TOEFL iBT」です。そのほか「TOEFL PBT」や、団体でのみ受験可能な「TOEFL ITP」、既に廃止された「TOEFL CBT」があります。
各テストにはどのような違いがあるのでしょうか? 詳しく見ていきましょう。
①TOEFL iBT
TOEFL iBTとは、Internet-Based Testingの略で、インターネットで受験できるTOEFLです。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4パートからなり、合計120点満点です。
TOEFL iBTについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
②TOEFL CBT
TOEFL CBTとはComputer-Based Testの略で、iBTの前身であるTOEFLのコンピューターテストのことです。
CBTは1998年から活用され、2005年にiBTに置き換わって以降は廃止されています。当時はリーディング、リスニング、ライティング、文法問題から構成され、スピーキングは含まれていませんでした。
iBTが120点満点であるのに対し、CBTは300点満点。開催頻度は、iBTは現在週1回であるのに対し、CBTは月1回でした。
その他、iBTでは禁止されているライティング時の手書きがCBTでは許されていたり、テスト時間がiBTより30分短かったりといった特徴の違いが見られます。
③TOEFL PBT
TOEFL PBTはPaper-Based Testの略で、TOEFL発足当時より行われてきたペーパーテストのことを指します。パソコンが普及する以前に広く利用され、日本でもCBT以前はPBTが採用されていました。
現在日本ではiBTしか実施されていませんが、インターネット環境がない地域などでは今でもPBTが採用されています。
テスト形式はCBT同様、リーディング、リスニング、ライティング、文法問題ですが、試験時間は計2時間半と、CBTよりもさらに短いのが特徴です。
PBTスコアは、310から677点満点の間で計測されます。
④TOEFL ITP
TOEFL ITPはIntstitional Testing Programの略で、団体専用のテストです。主に大学、大学院、高校、各企業などで採用され、日本でITPを利用している団体は500以上です。
TOEFL ITPについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
TOEFL iBTスコアはどう見ればいい?
TOEFL iBTスコアは、そのものに合格・不合格はありません。リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの各セクションのスコアが0~30となっており、計120点満点となっています。
スコアによる判断基準やスコアの利用方法は各大学や期間によって異なるため、リサーチが必要です。TOEFL実施機関ETSでは、各セクションのスコアがどれぐらいの英語レベルに当たるか、以下のような目安を公開しています。
自身のスコアと比較したり、目標値設定の参考にしたりして、英語力アップに役立ててみてください。
参考:Performance Descriptors for the TOEFL iBT® Test|ETS
リーディング
TOEFL iBTのリーディングセクションは、30~40問から構成されています。54~72分の時間が設けられており、4セクションの中で1番長いセクションとなっています。
リーディングのスキルは、スコアによって以下の4段階に分けられています。
まだ堪能さはない。
【4~17 中級】
学術的な文章の主な話題や重要な情報は理解できても、その理解は限定的。
関係性が明確でシンプルな2つ以上の文章は理解できるが、複雑な文章を読み取るのは難しい。
【18~23:上中級】
学術的な文章の主な話題や詳細は理解できるが、情報が多かったり複雑だったりすると、読み間違いをすることがある。
【24~30:上級】
大学入門レベルの学術的な英語の文章を理解している。
リスニング
TOEFL iBTのリスニングセクションは、30~40問から構成されています。時間は41~57分で、4セクションの中で2番目の長さです。
リスニングスキルは、スコアによって以下の4段階に分類されます。
まだ堪能さはない。
【4~17 中級】
学術的な場で行われる基本的な会話や講義の主な話題や重要な詳細を理解できる。
【18~23:上中級】
学術的な場で行われる、抽象的もしくは複雑な考えや文章構造などを含んだ会話を理解できる。
情報量が多い場合、情報が強調されないと聞き取りづらい可能性がある。
【24~30:上級】
難しい語彙や抽象的もしくは複雑な考え、文章構造なども含み、学術的な場で行われる会話を理解できる。
ライティング
TOEFL iBTのライティングセクションでは、2つの課題に関する文章と音声をもとに、回答を入力していきます。時間は50分で、スコアによって以下の5段階に分類されます。
まだ堪能さはない。
【7~12:初級】
非常にシンプルな英語でコミュニケーションできるが、詳細に欠ける、もしくは整理されておらず、文法などの間違いもある。
【13~16:中級】
一般的もしくは身近な話題について英語で書くことができるが、詳細や説明が不十分、重要な部分が抜けているなどといったことがある。
【17~23:上中級】
一般的もしくは身近な話題について英語でうまく書くことができる。サマリーの作成や意見の表現もできるが、文法の間違いや読み間違いもある。
【24~30:上級】
学術的なトピックから非学術的なトピックまで、幅広い分野について明確かつ自信をもって英語で書くことができる。
スピーキング
TOEFL iBTのスピーキングセクションでは、4つの課題に関して、意見や考えを英語で話し合います。時間は17分で、スコアによって以下の5段階に分類されます。
まだ堪能さはない。
【10~15:初級】
慣れ親しんだ日常的な話題についてのコミュニケーションしかできない。
【16~19:中級】
一般的もしくは身近な話題について、比較的簡単に話すことができる。文法の間違いや語彙力不足から、会話が止まったり、表現があいまいになったりする。
【20~24:上中級】
一般的もしくは身近な話題について効果的に話すことができ、より複雑で学術的な話題についても議論できる。精巧さに発展の余地がある。
【25~30:上級】
幅広いトピックについて、難なく流暢かつ効果的に会話できる。
TOEFL IBTスコアの目安は?
TOEFL iBTのスコアがどれぐらい求められるかは、組織によって異なります。受験者全体で見ると、上位50%のラインは約86点となっているようです。
参考:TOEFL iBT® Test and Score Data Summary 2019|ETS
高校生の場合は79点、4年大在学生の場合は87点など、年齢や学歴によって50%ラインのスコアも変動しています。iBTの目的に応じて、自分に必要なスコアを目安を明確にしておきましょう。
大学によって求められるスコアは異なる
留学などの際に必要なiBTスコアは、大学によって異なります。アメリカの主な大学で必要なiBTスコアは以下のようになっていました。
院生 | 学部生 | |
ニューヨーク大学 | 100 | 100 |
南カリフォルニア大学 | 100 | 90 |
コロンビア大学 | 100 | 100 |
ハーバード大学 | 80 | 100 |
イェール大学 | 100 | 100 |
参考:What TOEFL Scores Do You Need for Your Dream University? (Infographic)|Magoosh Blog
ハーバード大学やイェール大学はアメリカトップの大学ですが、留学生に求める英語レベルは他の大学と大きく変わりません。
iBTスコアは80~100以上が目安になっていることが多いようです。必ず、自身の志望大学が定めるiBTスコアは確認しておきましょう。
IELTSに換算した目安表
TOEFL iBTスコアの目安にはIELTSスコアも使えます。以下の表は、TOEFLを実施しているETSが公開しているTOEFL iBTとIELTSの比較です。
既にIELTSを受験したことがある方や、今後受験する予定がある方は、こちらの換算表を目安にしてみてください。
【総合スコア比較】
TOEFL iBT | IELTSバンド |
0-31 | 0-4 |
32-34 | 4.5 |
35-45 | 5 |
46-59 | 5.5 |
60-78 | 6 |
79-93 | 6.5 |
94-101 | 7 |
102-109 | 7.5 |
110-114 | 8 |
115-117 | 8.5 |
118-120 | 9 |
まとめ:自分に必要なTOEFL iBTスコアを今すぐ確認しよう!
TOEFL iBTは、世界130ヶ国9,000以上の国で利用されている英語力測定テストです。リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの計4セクションからなり、世界中どこからでもインターネットで受験できます。
日本では大学入試や企業採用などに活用されているほか、英語圏では留学生の入学試験などに利用されており、海外留学を目指す日本人には対策必須です。
アメリカの大学では100前後のTOEFL iBTスコアが求められることが多いですが、各大学によって異なるため、事前の確認は欠かせません。
自分の志望大学で提示されている目安スコアを今すぐ確認して、TOEFL iBT対策に励みましょう!
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最終更新日:2021年4月8日