TOEFLの勉強法って?TOEFL初心者向けオススメ勉強法
留学や英語が強い大学へ進学するときには、TOEFLのスコア提出を求められます。どのようにTOEFLを勉強したらいいのか悩む人も多いでしょう。
TOEFLの勉強法について調べても、他の英語試験と比較すると意外と情報が見つかりません。この記事では、初心者ならまずチェックしておきたいTOEFLの勉強法について紹介します。
短期間で効率的な勉強をしたい人は参考にしてみてください。
目次
TOEFLってどんなテストなの?
TOEFL(トーフル)と聞いたことはあり、「英語のテストのこと」という認識している人は多いでしょう。TOEFLとは、英語を母語としない人の、英語コミュニケーション能力をはかるためのテストです。
MBA留学の入学審査にも必要になるテストで、英語圏の大学や日本国内の大学入試でもTOEFLの点数(スコア)が求められるケースもあります。
TOEFLには、TOEFL iBTとTOEFL ITPの2種類があります。TOEFLというと、一般的にTOEFL iBTのこと。
TOEFL iBTは、留学・受験などの入試で使用され、個人で申し込むことができるテストです。
対して、TOEFL ITPとは、団体用のペーパーテストのこと。TOEFL ITPのスコアは、大学のクラスわけや、企業が英語スキルを確かめるときなどに使用されます。
TOEFL iBTとTOEFL ITPの違いについては、「TOEFLって?TOEFLの日程・iBTとITPの違いを解説!」で詳しく紹介しています。
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TOEFLで大切な、目標スコア設定
TOEFLで大切なのは、目標スコアをしっかり決めてから勉強することです。目標スコアを決めることは、効率的な勉強に加えて、勉強のモチベーション維持にもつながります。さっそく、目標にするスコアの目安をみてみましょう。
TOEFL iBTとTOEFL ITPでは、それぞれ最高点が違います。TOEFL iBTは、合計120のスコアで評価されるテストです。TOEFL iBTの最初の壁ともいわれるのが、スコア60。
そして、一部トップ大学を除いた、ほとんどの大学で入学基準となっているのが、スコア80前後です。
TOEFL ITPは、難易度が高いLEVEL1(スコア310~677)と、簡易版のLEVEL2(200~500)があります。留学ならスコア500以上、大学院留学であればスコア550以上が求められることが多いでしょう。
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目指せ80点超え!TOEFL iBTの勉強法とは?
留学・大学入試のためにTOEFL iBTを勉強する人は、入学基準とされているスコア80を目指しましょう。ただし、しっかりと対策をしないと、スコア80はなかなか取れません。
日本人のTOEFL iBT平均スコアは、72。留学・大学入試のためにTOEFL iBTを勉強する人は、日本人の平均スコア以上を取る必要があります。
ここからは、スコア80を目指すための勉強法を、TOEFL iBTテストを構成する4つのセクションごとにポイントをおさえて紹介します。
リーディング:頻出単語を覚える
ひとつめのセクションは、リーディング。リーディングでは、単語力が鍵になります。TOEFLのテスト問題は、アカデミックな内容が多く出題されるところが特徴です。
アカデミックな内容とは、日常会話ではなく、学術的な英語のこと。
大学の講義や論文のような、フォーマルな英文・英単語が頻出するため、経済・教育・医学など、幅広い分野の単語を暗記することが大切です。
リーディング対策で単語を学べば、リスニング・スピーキング・ライティングの他のセクションでもおおいに役立ちます。自分の単語習得レベルにあわせて、TOEFL専門の単語帳を活用して暗記していきましょう。
リスニング:音読と過去問を繰り返す
TOEFL iBTのリスニングセクション対策には、音読と過去問がおすすめ。リスニング問題を解くためには、英語に慣れることが第一です。
黙読するのではなく、どんどん英語を音読して、耳から英語を取り入れて英語脳に近づけていきましょう。
リスニング対策の過去問では、「The Official Guide to the Toefl Test」がおすすめです。
The Official Guide to the Toefl Test|Amazon
The Official Guide to the Toefl Testは、TOEFLの過去問を本番のテスト形式(PC上)で行うことができます。リスニング問題に慣れながら、頻出単語をチェックしていきましょう。
出題パターンの理解にもつながるため、とても便利な参考書です。
スピーキング:オンライン英会話を活用する
TOEFL iBTのスピーキングセクションでは、問題文を読み、マイクに向かって回答します。瞬発的に問題を理解して、自分の考えを簡潔にまとめて回答しなくてはなりません。
文法・単語力はもちろん、英語を話すことに慣れておく必要があります。スピーキング対策としては、オンライン英会話がおすすめです。
英会話のフィードバックをもらうことで、「この表現って実はおかしかったんだ」「こんな言い回しがあるんだ」と想像以上に発見があります。
実際のテストで一番避けたいのが、回答できずに黙ってしまうこと。とにかく黙らずに、制限時間いっぱい話すことを心掛けましょう。
回答にあたり、結論から理由という流れを意識したテンプレートを用意しておくと、スムーズに話しやすくなります。
ライティング:構成の型をたたき込む
TOEFL iBTのライティングセクションでは、文章の構成が大切です。結論から述べて、そのあとに根拠、最後にまとめと、構成を意識した回答ができるよう、練習を重ねましょう。
練習時おすすめの問題集は、「TOEFLテストライティング問題100」。
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さまざまな問題に挑戦していると、自分なりの回答テンプレートが出来上がってきます。このテンプレートを上手く活用すれば、スラスラと回答できるようになるでしょう。
練習の際は、必ずPCを使うこともポイントのひとつ。テスト本番ではPC上での回答となるため、タイピングスピードも鍵になります。
タイピングが苦手という人は、素早くタイピングができるように訓練しておきましょう。
目指せ500点超え!TOEFL ITPの勉強法とは?
クラス分けや成績に関わるため、留学を考えている人にとっては、TOEFL ITPのスコアはとても重要です。
留学ならスコア500以上、大学院留学であればスコア550以上を目指しましょう。高スコアに到達するためには、TOEFL ITPのセクションごとの対策が必要です。
ここからは、TOEFL ITPの効率的な勉強法について紹介します。
文法:問題集を何度も解く
TOEFL ITPは、おおきく3つのセクションにわかれています。なかでも比較的スコアを取りやすいのが文法セクションです。文法セクションの対策は、問題集を何度も解くこと。
おすすめは、「全問正解するTOEFL ITP TEST文法問題対策」です。
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TOEFL ITPならではの文法問題が、パターンごとに出題される問題集です。この、問題集を解くことで、出題傾向の理解に加え、頻出する文法問題をしっかりと頭に入れることができます。
まずは一度解いてみて、わからなかった部分は解説を読んで理解します。その後、二度・三度と、問題集を繰り返し解いていきましょう。
これにより、文法セクションの8割程度は、スラスラと回答できるようになるはずです。
リーディング:長文に慣れる
TOEFL ITPのリーディングセクション対策としては、長文に慣れることが大切です。テスト本番では、リーディングにあてられた時間は約1時間。
問題は計5問ですので、1問10分で回答できるよう、時間を意識しながら勉強しましょう。また、それぞれの長文は、300~400文字前後で構成されています。
5分程度で長文を読み、残りの5分で回答・見直しをする時間設定が理想的です。素早く読むためにもっと単語力をつける必要があると感じたら、TOEFL専用の単語帳とあわせて勉強しましょう。
文法セクションで使用した参考書も、リーディングに役立ちます。英語のニュースをスキマ時間に読んで、英文に慣れる方法もおすすめです。
リスニング:スキマ時間を使う
TOEFL ITPのリスニングは、思っている以上にスコアを伸ばしにくいセクションです。文法やリーディングのように目で英語を追うことには慣れていても、耳で英語を追う機会は日常的にそう多くありません。
そのため、リスニング対策をしっかりと継続的に行うことが大切です。おすすめの参考書は、「TOEFL ITP TESTリスニング完全攻略」。
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練習問題260問とリスニング模試1回分(50問)が、この1冊に入っています。練習問題を繰り返して、耳で英語を聴くことに慣れていきましょう。
ポイントは、スキマ時間を活用すること。付属の音声データをダウンロードすれば、移動時間やちょっとした空き時間などに聴くことができます。
聞こえた英語を声にそのまま出すシャドーイングも行うと、より英語が体に入りやすくなります。
TOEFL勉強法の2つのポイント
TOEFLで目標スコアを取りたい人へ向けて、TOEFL対策勉強で欠かせない2つのポイントをお伝えします。ひとつめは、毎日コツコツ勉強を続けることです。
朝と夜に習慣的に勉強する時間を設けたり、毎日のスキマ時間を活用したりして、TOEFLの勉強を日常の一部にしていきましょう。積み重ねと繰り返しで、勉強した内容が自分のものになり、スムーズに回答が引き出せるようになります。
ふたつめに大切なのは、期間を決めて計画的に勉強することです。留学・入試などの自分のスケジュールとあわせて、「いつまでに目標スコアに到達する」と、期間を決めて勉強しましょう。
TOEFLスコアは2年間有効です。スコアの有効期間も意識して、勉強計画を立てることをおすすめします。
まとめ:TOEFLの勉強法をマスターしよう
留学や入試など、活用される機会が増えてきたTOEFL。大学や企業で英語スキルを問われる際に、TOEFLスコアが求められることもあるでしょう。
TOEFLで目標スコアに到達するためには、計画的・効率的な勉強法をしっかりと行っていくことが大切です。TOEFL iBTとTOEFL ITP、それぞれセクションごとに対策をしながら、コツコツと勉強を重ねていきましょう。
TOEFLを2~3回受けても、なかなかスコアが上がらず、停滞してしまうこともあるかもしれません。しかし、TOEFLは継続して受けることでコツを掴むことができます。
今回紹介した勉強法とあわせて、モチベーションを維持しながら、計画的に勉強を進めていきましょう。
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最終更新日:2021年4月16日