【英語の勉強法が分からない!】目的を決めることが最大の近道
中学、高校と合わせて、6年間英語を勉強したけれど英語がしゃべれない、書けない、読めない、という人は少なくありません。
英語は日本語のようにひらがな・カタカナ・漢字もなく、アルファベットの数は26個しかありません。学生時代はテストがあるたびに、何時間も一生懸命勉強している人が多いにも関わらず「英語が得意」という人は少ないのはなんででしょうか。
どうしたら「英語が得意(できる)」になるのでしょうか。
そもそも、英語ができるというのはどのような状態の事をいうのでしょうか。
英語をしゃべりたいのか、読みたいのか、書きたいのかによって勉強の方法は違います。
この記事では具体的に
・英語の成果が出ない勉強法
・目的別の目標設定
・共通して必要な英語勉強法
の順番にご紹介していきます。
英語の勉強の仕方がわからない人がやりがちな勉強法
- アルファベットを学ぶ
- 教科書を読む
- 書く
- 文法を学ぶ(ここを重心を置いている)
- 長文を読解する
これが今までの学校教育でした。勉強の仕方が分からない人や、英語が苦手な人がやりがちな勉強法が、まさにこれです。
ここでいう長文読解は声に出して読めるという意味ではなく、本当に意味がわかるという程度のものです。
読み方は分からない、もしくは読み方はアルファベットの読み方だけど、和訳がなんとなくできる状態です。
だから、日本人は海外に行っても英語でコミュニケーションが取れない人が多いんですね。メニューが読めても相手に伝わらない状態です。
例えば、赤ちゃんが、どのようにして日本語を理解し、話ができるようになるかというと
- 周りの人の話している声を聞く
- マネして声に出してみる
- 片言で話せるようになる
- 単語から文章をしゃべれるようになる
- 読めるようになる
- 書けるようになる
ですよね?
そもそもアルファベットの数は少ないのでわざわざ、時間をかけてアルファベットを勉強するのも、時間のムダではないかといわれています。
自分が英語をなぜ勉強したいのか、目標設定をしたうえで、リスニングやリーディングを通してアルファベットを覚えたほうが、時間の短縮になります。
目標設定別の英語勉強法
勉強を始める前に、まずは目標を設定します。英語の勉強法を考えるとき、これはとても大切なことです。
目標はスモールステップを意識してたてるとモチベーション維持に役立ちます。
英語を勉強する目標をたてるといわれて「英語がペラペラになりますように」など、曖昧なものはNGです。
単語を覚えるのであれば、身近な食べ物や家の中にあるものなど「中学生程度から1日5つ覚える」というような具体的な目標設定が大切です。
語学は急にできるようになりません。毎日の小さな努力を積み立てることが必要です。
ここではこうなりたいという目標設定別に必要な勉強法について説明します。
学校の成績編
学校でいい成績を取りたいのであれば、具体的な目標は「90点以上」というような自分の努力で実現可能な目標を立てます。
他人と比べるのではなく、テストに対する理解度・点数で目標を立てましょう。
いい成績を取るための勉強法は
学校の定期テストで良い点数をとることはそれほど難しいことではありません。習っていないことは、基本的にテストには出ないからです。
教科書の内容を覚えるということは楽しい勉強ではないので、なかなかやる気にならないかもしれませんが、良い点数を取るためには必要な勉強です。
英語の本を読みたい人編
洋書を、原作のままで読んでみたいと思う人、英語で物語を書いてみたいという人もいるでしょう。
それを目標にした効果的な勉強法は
この4つです。
とにかく読書量が読解力に直結すると思って、少しでもたくさんの本を読むようにしましょう。
完璧に読めなくても大丈夫です。とにかく多読を心がけましょう。
英会話編
外国人とコミュニケーションを取りたい人、コミュニケーション力をつけたい人はリスニング力、スピーキング力が必要になります。
リスニング力とスピーキング力をつけるためには単語を聞き取って、意味が理解できることと、正しい発音とアクセント、イントネーションができることが大切です。
とにかく耳で聞いて、口に出すシャドーイングが効果的です。
これを繰り返すことでリスニングリカとスピーキング力が身につきます。
自分ではどれくらいの力がついたのか分からないこともあると思います。ディズニー映画を英語で視聴したり、心の中で英語実況してみることでどれくらいの英語力がついたのか確認してみましょう。
少しずつでも、確実に英語力が身についていることが分かると思います。
大人・社会人編
ビジネス英語は、リスニング力、スピーキング力が必要です。しかし、ビジネスで使う英語は普段の英会話とは異なります。ビジネスの業界によっては使う言葉や英単語が違いますよね?
ビジネス英語の勉強を始める前にどういうシーンで使うか想像してみましょう。
そして、そのシーンに使いそうなフレーズを思い浮かべ、それを英語に直しましょう。
勉強の仕方としては
などです。
ビジネス英語は、専門用語が多く日常会話よりも難しいと思いますが、実践をふまえながらコツコツ勉強していきましょう。
TOEIC編
TOEICは日常会話からビジネス英語まで幅広く、コミュニケーション能力をマークシート方式で採点されるテストです。
勉強の仕方としては
TOEICは出題に傾向があるので、その傾向と自分の苦手なジャンルを知ることが高得点への近道です。
くり返し勉強し、苦手をつぶすことで、少しずつ点数も上がってくるはずです。
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共通して必要な勉強法は3つ
英語の勉強でどんな目標を掲げていたとしても、共通して必要な勉強があります。
この3つは英語勉強の基本中の基本であり、一番大切なポイントです。この3つの勉強を繰り返すことで英語力は確実にアップします。
①無料アプリを使って語彙を増やす
単語を知らないと話すことも読むことも、会話もできません。語彙力を増やすことはすべての基本です。
でも単語帳での勉強は、正しい発音を覚えることができないので、あまりお勧めできません。音を聞いて覚えるほうがリスニング面でもスピーキングの面でもおすすめです。
いま、スマホのアプリで優秀な英語アプリがたくさん出ています。音声がついた教材が多いのでぜひ活用してください。
例えば日常会話や、学校のテスト勉強を重視するのであれば「英語物語」を使って楽しく勉強するのもいいですね。
ビジネス英語の力を身に着けたいのであれば、ビジネス向けの英単語アプリを使うのがおすすめです。
②シャドーイングでリスニング力・スピーキング力・リーディング力をつける
耳から聞こえてきた英語を口に出していうことをシャドーイングといいます。
シャドーイングはリスニング力だけではなく、スピーキング力も身につきます。さらに英語の文章を見ながらシャドーイングをすることでリーディング力もつきます。
英語の勉強で何をしたらいいのか分からない場合はシャドーイングをおすすめします。
どんな教材がいいか迷った時は英語ラジオを聴くことをおすすめします。
ラジオで英会話力をアップ!効果的な勉強法とおすすめラジオを紹介
③アウトプットの機会を作って記憶を定着
ここまでたくさんの英単語や発音をインプットしたので、この後はぜひアウトプットする機会を作りましょう。
英会話オンラインもしくは、英語カフェでアウトプットすることで記憶がしっかり定着します。
アウトプットの機会を持つことで、英語勉強のなかだるみを防ぐことができますし、自分の力を客観的に知ることができます。
今注目の英会話カフェとは?主要都市のおすすめ英会話カフェを紹介!
まとめ
英語の勉強は、インプットとアウトプットを繰り返して勉強するしかありません。しかし、インプットするべきなのは文法ではなく、英単語です。
そして、どんな英単語を覚えるのか、どのような勉強法が最適なのかは、自分がどうなりたいのか、どんな英語力を身につけたいのかという目標設定に合わせる必要があります。
教科書で英単語を見て、インプットするのではなく、アプリやDVDなど音源を使って、耳と目から語彙を覚えて、シャドーイングで口に出して言うのが一番の近道です。
そこから、個々の目標を設定し、それに向かって努力を続けます。学校の勉強でいい成績をとることを目標にしている人は教科書を使います。英語で文章を書くことを目標にしている人はライティングの勉強を始めてください。
もう、1人で勉強するのは嫌だなとか、どれくらい実力がついたのか試してみたいと思ったらオンライン英会話や英検を受験することで自分の目標設定にどれだけ近づくことができたのかが分かります。
英会話オンラインを使って、自分の力を試すことも効果的です。
焦らずに、地道にがんばっていきましょう。
最終更新日:2022年4月26日