TOEIC IPとはどんなテスト?特徴やメリット・デメリットを紹介
TOEICを受けてみたいと検討している人もたくさんいらっしゃると思います。また初めてチャレンジする人は、TOEICについていろいろ調べているのではないでしょうか?
TOEICにはいろいろなジャンルがあり、その一つとして紹介したいのが『TOEIC IP』。このテストはすべての人が受けられるわけではないのが、対象であればぜひチャレンジしてもらいたいです。
しかし『TOEIC IP』は一般的に応募していないので中身を把握していない人も多いはず。
この記事で、TOEICとどのように違うのか詳しく紹介します。『TOEIC IP』のメリット・デメリットも載せていますので、ぜひ参考にしてください。
TOEIC IPの特徴
TOEIC IPはTOEICと大きく違うのが2点。実は誰でも受けられないのがTOEIC IPなんです。このテストを受けられる状況の人は、もしかしたら恵まれているのかもしれませんね。
それでは、TOEIC IPの特徴を見ていきましょう。
TOEIC IPは学校や職場での団体受験
TOEIC IPの最大の特徴は組織ごとで対応するということ。その多くは学校や職場でテストが行われます。
TOEICは開催場所が固定されていないのに対し、TOEIC IPはその組織がが受け持っている敷地内でしか実施されません。
さらに日程も独特です。TOEICはあらかじめ日程が一般公開しますが、TOEIC IPは組織のタイミングによって日程が自由自在。もしかしたら毎月受験ということもありえるかもしれませんね。
中身はTOEICとは異なる
実はTOEIC IPは中身にも相違点があります。
TOEICは毎回新しい問いを用意しますが、TOEIC IPはTOEICの過去問から出題されます。
過去問と聞くとTOEIC IPの方が有利なように思いますが、そこは大丈夫。TOEICの過去問はもともと持ち帰り不可なのと販売されていないため、一緒の問いを回答することは考えにくいのです。
おそらく対応する組織によって頻度も違うため、過去問を応用しているのだと思います。
中身はTOEICと異なりますが、出題数と出題方法はまったく一緒。TOEICとたいして違わないということは念頭に置いておいておきましょう。
TOEIC IPのメリット
TOEIC IPはメリットがたくさん。受けられる状況にある人は積極的に受けてみましょう。
受験料が割安
TOEIC IPはTOEICよりも受験料が良心的なのが特色です。
TOEICは7,810円ですが、TOEIC IPは4,230円。3,000円以上も割安なのはかなりお得ですね。
TOEICはテストを受けた1年後から受験料が割引されますが、その金額は7,150円とTOEIC IPよりも割高。さらに1回しか割引されないので、金銭面をみてもTOEIC IPの方が断然メリットが豊富なのがわかると思います。
日程が多い
TOEIC IPは所属する組織にもよりますが、TOEICよりも日程がたくさん組まれています。英語を学ぶ人がたくさんいる組織であればTOEICよりも開催頻度が増すので、積極的に活用してみるのといいでしょう。
TOEICも年10回とそれなりの回数ですが、あらかじめ日程が決まっているため受けられる頻度は限られます。
TOEIC IPは受験料も高くないので、受けられるタイミングがあるときは気軽に活用してみてください。
TOEICに力を入れている人であれば、両方受けてみるのもいいでしょう。
採点がすぐわかる
TOEICは公式認定証が送られてくるのは、テストを受けてから1ヵ月後ほどです。それに対しTOEIC IPは受験日から5日前後に発表されます。しかもオンラインで表示されるので、わざわざ公式認定証を待つ必要がないのもポイントが高いです。
すぐスコアがわかれば、今後のモチベーションにもつながりますよね。また次の対処も早急に取り組めるので一石二鳥。
TOEIC IPのスコアをもとに、TOEICにチャレンジしてみましょう。
履歴書の記載もOK
意外に認識されていないのが、TOEIC IPのスコアは履歴書に書けるということ。多くの会社では、TOEIC IPも評価しているので就職を控えている人は遠慮せず書きましょう。
ただし、履歴書に記載するときは『TOEIC IPを受験した』とわかるように書かなければいけません。TOEIC IPだということを忘れずに明記してしましょう。
TOEIC IPのデメリット
『TOEIC IP』はTOEICの一種なので、機会のある人は積極的に受けてほしいです。しかし就職を検討している人にとっては、TOEICを受けた方がいいことも。
どんなデメリットがあるのか2つ挙げてみました。TOEICの練習と思えば、デメリットも軽減されると思います。
会社によってはTOEIC IPスコアをあてにしていないところもある
『TOEIC IP』は履歴書に書ける立派な資格です。しかし、会社によっては『TOEIC IP』スコアを承認していないところもあるのも事実。
これから就職を検討している人は、会社が『TOEIC IP』でも採用基準になるか事前に調べておいた方が良さそうですね。
ただし、出題方法はTOEICと変わりません。受験料も割安ので、TOEICを試す前段階として試してみるのもいいでしょう。
過去問を使った内容のため確かな実力を測れないかも
前述の部分でも説明しましたが『TOEIC IP』は過去のTOEICを用いて出題出されています。そのためTOEICとは違い、正しい実力を試せない見込みも出てきます。
とはいえ、TOEICの出題数は200問と膨大な量です。すべての問いを覚えているということは考えにくいため、さほど気にすることはないでしょう。
TOEIC IPとTOEICはどちらを受験するべき?
TOEIC IPとTOEICでは、どちらを受けたらいいか迷う人もいるでしょう。
どちらのテストも難しさからすれば大きな相違点はありません。ただしデメリットの項目でも説明したように、会社によってはTOEIC IPのスコアをあてにしていないところも。
就職や転職を目指している人であれば、TOEIC IPと並行してTOEICを受けてみる方がいいかもしれません。また正規のスコアを確認したい人も、TOEICを受けてみましょう。
とくに就職や転職を検討しておらず、実力を測りたいだけであればTOEIC IPでも十分。受験料も安く採点も早くわかるので、今後の勉強スケジュールを立てやすいと思います。
いずれにせよ、れっきとしたテストに変わりはないので、チャレンジしてみてはどうでしょう。
TOEICの詳細については、以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてみてください。
これからTOEICを受験しようと考えている人へ!TOEICとはどんなものか基礎知識を確認しよう
まとめ
TOEIC IPは、受けられる状況がそろっていれば積極的に受けた方がいいと思います。もちろん、正規のスコアを狙っている人はTOEICを受けてみましょう。
TOEIC IPは過去問を使っていますが、難しさはTOEICと変わりはありません。TOEICの練習として受けてみるのもイチ押し。TOEICは時間が足りないテストとしても有名なので、TOEIC IPで200問の難関に挑んでみてもいいですよ。
ただし、練習とはいえ正式なテストなのでTOEIC対策は重要。英語物語では、TOEIC対策に向けた問いを無料で公開しています。ゲーム感覚で学べるアプリもあるので、スキマ時間を使ってTOEIC勉強に役立ててください。
最終更新日:2022年9月9日