留学する前に知っておこう!アメリカと日本の教育制度の違い

公開日:2021/07/05
更新日:2021/07/06

こんにちは!英語物語事務局です。

みなさんはアメリカの教育制度についてご存知ですか?

日本は保育園は0歳(3歳)〜5歳、幼稚園は3歳〜5歳、小学校は6歳からの6年、中学校は3年、高校は3年ですよね!

実はこの制度、アメリカは少し違うのです。

私が高校生のときにアメリカに短期留学した際、同じ年齢のホストシスターの学年の呼び方が日本と異なっており、とても混乱したことがあります。

その他にも新型コロナウイルスの感染拡大で日本も9月入学に変更する案が一時期話題になっていましたが、これもアメリカなど世界と日本では違っているということですね!

アメリカへの留学を考えている方は現地に行って混乱することがないよう、ぜひ事前に知っておきたい知識ですね!

そこで今回は留学する前に知っておいた方がいい、アメリカと日本の教育制度の違いについて紹介します。

日本と似ているようで違う!アメリカの教育制度とは?

入学する時期が違う

日本は保育園(幼稚園)から大学まですべて4月入学、3月卒業ですね!

アメリカは州によって若干異なりますが、基本的には8月または9月入学、5月または6月卒業です。卒業の5・6月〜入学の8・9月の間に夏休みがあります。

ハイスクールミュージカルなどの海外の学園映画やドラマを見て、入学や卒業の季節に違和感を感じていた人もいるのではないでしょうか?

ちなみに、残念ながら日本からアメリカの学校へ留学する場合、入学時期が違うことから約半年のブランク期間が生まれてしまいます。

日本でも9月入学に変更する案が出ましたが、仮に変更されたらこのような問題はなくなりますね!

とはいえ、3月〜4月は出会いと別れの季節というイメージが日本人には染み付いているので、それがなくなるのは個人的に少し寂しい気がしてしまいます。笑

余談ですが、歴史をさかのぼるとかつては日本も昔は西洋にならって9月入学でした。

しかし、1886年に4月から3月を区切りにする会計制度が導入され、その制度に合わせる形で学校も4月入学3月卒業に変更されたそうです。

小学校・中学校・高校の年数が違う

アメリカではK−12教育と言って、幼稚園から高校までの13年間を学年を数え直さず、幼稚園年長さんはK、小学校に上がってからは1年生から12年生まで通しで数えます

また、小学校に行く前の年にKindergarden(幼稚園)に必ず1年通います。
このKindergardenは小学校に付属しています。

教育課程にこの幼稚園も含めるので、幼稚園〜高校3年に当たる12年生までをK-12(KindergardenのKと1,2,3〜12)としています。この13年間が義務教育期間です。

それでは、小学校、中学校、高校の年数はそれぞれどのようになっているのでしょうか?
日本は全国で統一して小学校が6年、中学校が3年、高校が3年と決まっていますよね!

アメリカでは小学校が6年(小学校に付属しているKindergardenも含めると7年)、中学校が2年、高校が4年が一般的ですが、州によって異なり、小学校が5年(小学校に付属しているKindergardenも含めると6年)、中学校が3年、高校が4年となることもあります。

また、余談ですがカトリックなど宗教的な学校は幼稚園から13年間ずっと同じ学校ということもあります。日本の大学の付属校のようなエスカレーター式の学校と似ていますね!

幼稚園、保育園制度

アメリカではpreschoolまたはnursery schoolという教育期間があり、これが日本の幼稚園や保育園に当たります

期間は3歳〜5歳の日本で言う年少さんと年中さんに当たる年齢で、1年行く人もいれば2年行く人もいます。
日本と同じく義務教育ではないので、行かなくても問題ありません。

日本と違うのは年長さんに当たる学年はpreschoolまたはnursery schoolではなく小学校についているkindergardenに必ず行く(義務教育)ということです。

ちなみに日本では共働きの家族などは0歳〜3歳の間も保育園に預けられますが、アメリカではこのような両親ともに働いている場合はどうしているのだろうと思いますよね!

アメリカにももちろん赤ちゃんを預けられるday careと呼ばれる日本の保育園に近い施設があります。

また、day careの他にもベビーシッターを雇って赤ちゃんを見ててもらう家も少なくないようです。

ホームスクーリングも認められている

ホームスクーリングとは、学校に通わず、家で勉強をすることを言います。多様性を重視するアメリカでは、このホームスクーリング制度が認められています。

ホームスクーリングを選択する理由は、ドラッグやいじめなどの学校環境への不安、教育内容への不満、宗教上の理由などさまざまなものがありますが、現在200万人以上の人が実際にホームスクーリングを選択しています。

「え、家で親から勉強を教わるって本当に大丈夫なの?」「学校へ行ってる子達と比べて遅れをとらないの?」と思うかもしれませんが、親が自分だけで教えきれない部分はオンライン授業を活用したり、家庭教師を雇ったりするなど工夫をしています。

他にも週に1回ホームスクールセンターに行って授業やテストを受け、1週間分の宿題をもらうという形のホームスクールもあります。

また、そもそも多様性を重んじる国なので、仮に周りのみんなと学習した内容が違っていたとしても問題ないということですね!

エジソンやリンカーン大統領などホームスクーリングで育った有名人も多いです。

さいごに:日本との違いを知ってスムーズな留学生活を送ろう!


いかがでしたでしょうか?

普段日本で生活をしていると日本の教育制度が当たり前のように思えてしまいますが、調べてみると違いがいろいろあることがわかりましたね!

ここで紹介したのはアメリカの教育制度ですが、制度以外にもアメリカでは下校時に一人で帰らず、必ず誰かと帰るようにする、学校が終わる時間は遅くても15時など、学校生活にも違いがたくさんあります。

私がアメリカに留学したときにカルチャーショックを受けたのは、授業中の発言の多さ(日本は基本的に先生の講義を静かに聞くスタイルですが、アメリカは常にディスカッションが行われていました)と、授業中でも自由に飲食をしていいということです。

このように日本とアメリカの学校にはさまざまな違いがあるので、アメリカへの留学を計画している人は事前に情報収集しておくと、現地で戸惑うことなくスムーズな学校生活を送れると思います!

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最終更新日:2021年7月6日