TOEICの長文問題でスコアアップに必要なこととは⁈ずばりリーディング力と時間!
TOEIC受験者を悩ます長文問題。TOEICの長文問題を苦手とする人は多いのではないでしょうか?
苦手意識を感じてしまうと普段の勉強もなかなか精がでませんよね。。。
TOEICの長文問題は英語の総合力が図られるテストなので、あらゆる勉強に取り組んでいる人も多いと思いますが、TOEICの長文問題で大切なのはリーディング力と時間配分。
この2つに注目して勉強すればスコアアップも夢ではありません。
まずはTOEICの長文問題の中身を把握し、リーディング力をつけるにはどんな勉強が必要なのか、この記事でしっかり確認してください。
長文問題に特化した学習方法も紹介していますので、スコアが伸び悩んでいる人は一度試してみてくださいね。
TOEICの長文問題の概要
初めてTOEICを受ける人も2回目以降の人も、TOEICの長文問題の特徴をしっかり確認しておきましょう。
新形式で問題量が増加
TOEICは2016年から新形式に変更となり、長文問題は設問数が増えました。
全体の問題数は6問増えています。
新たに追加された出題内容
出題内容も新形式から追加されたものがあります。
多くの問題は文章の内容を把握しないと解けないことが多く、必然的に解答に時間がかかってしまうのが特徴です。
出題されるテーマは多岐に渡る
長文問題で取り扱われるテーマはさまざま。
社内外のメール文やテキストメッセージ、広告、Webサイトなど、どのテーマが出題されるかは本番になるまでわかりません。
テーマを見ると自信失くしそうですが大丈夫!これだけのテーマが使われていても、長文問題では専門用語が出題されることは少ないです。
つまり基本単語や文法、TOEIC頻出単語を押さえておけば、専門性がなくても読める問題なので安心してくださいね。
TOEICの長文問題を解くためにはリーディング力と時間に意識を向ける
TOEICの長文問題は語彙力や文法など英語に必要な実力が問われますが、いちばん必要なのはリーディング力と時間配分。
どれだけ必要なのか詳しく見ていきましょう。
リーディング力は重要な要
TOEICの長文問題は文章量が多いことから、受験者を悩ませている一つの要因。
リーディング力がないと問題を解くことすら難しくなります。もちろん文章を読むためには語彙力も必要ですが、それと同時に『中身を素早くすくい取る力』も必須。
リーディング力は『語彙力+中身を把握する力』の掛け合わせなので、この力が劣っていると本番では高スコアを狙えません。
時間配分を知らなければ取りこぼし問題も発生
TOEICのリーディング問題はPart5~Part7までで75分間あります。これだけ時間があれば大丈夫と思ったら大間違い!
多くの受験者は時間が足りず、長文問題を最後までやりきる人は少ないのです。
まず、それぞれのパートにどれだけ時間がかけられるか知っておくことが大切。
パート | 時間配分 |
Part5 | 10分 |
Part6 | 10分 |
Part7 | 55分 |
Part5と6は穴埋め問題です。ここでいかに時間を稼げるかによっても、長文問題を楽にできるか変わってきます。
またPart7の長文問題に55分あてられたとしても、必ずしも全問解けるとは限りません。最悪の事態を考えて、長文問題を早く解けるようスキルを身に付けることがスコアアップのカギを握ります。
TOEICの長文問題に役立つリーディング力攻略法
リーディング力を養うのはある程度時間が必要です。また総合的な英語力も試されるため『読むこと』だけにフォーカスしても力はなかなか付きません。
どんな学習したらリーディング力が身に付くのか、この項目で確認してみましょう。
ポイントは、紹介している4つの項目を繰り返し何周もすること。根気のいる作業ですがあなたならきっと大丈夫ですよ。
基礎単語や文法を身に付ける
TOEICに必要な語彙が身に付いていないと、当たり前ですが英文を読むことすら困難です。
人それぞれ、目標としているスコアがあると思います。まずは自分が目指しているスコアに対応した単語帳を用意しましょう。
単語帳は1冊を1週間で読みきることを目標にしてください。1語にかける時間は短くて構いません。これを何周も繰り返します。
この方法で単語帳を使うと、1ヵ月で4~5周使うことになりますよね?実は単語を覚えるには、この方法がもっとも早いのでおすすめ。
人間の脳は、思い出すことで記憶として残っていきます。単語帳を2周目にとりかかるとき、忘れている単語がたくさん出てくるでしょう。でも慌てない!
思い出しながら単語を次々と読んでいくうちに、いつのまにか自分の脳に定着していくのがわかります。
大前提ですが、中学~高校で習う単語や文法は必ず習得しておくこと。TOEICで使われる単語や文法は、中学~高校で習うものばかりです。基礎力が身に付いていない人は、中学~高校向けの単語帳から始めてみるのもいいでしょう。
基礎単語や文法が身に付いていれば、TOEICの長文を読むのもグッと楽になりますよ。
音読で読解力を身に付ける
リーディング力を身につける上で大切な勉強法が音読。音読は英語学習者の間でも定番の学習法です。
リーディングが苦手な人は、比較的やさしいレベルの文章から始めてみるといいでしょう。
音読で読解力を身に付けるには、何度も繰り返して声に出すこと。最低でも10回は読むようにしてください。初めのうちは詰まりながら読んでしまうかもしれません。しかし、気にせずどんどん進んでくださいね。
注意してほしいのは、読み直しをしないこと。音読は1回で済む勉強法ではないので、一文をスラスラ読むことに集中してください。
この方法を繰り返して音読していくと、途中でスラスラ読める時期がきます。不思議と読むスピードも上がってくるので、速読練習にもピッタリです。
慣れてきたら、一文にどんな内容が書かれているか簡単につかむ練習を積むといいでしょう。わからない単語はとりあえず気にしない!
基本的な文法が身に付いていれば、なんとなく意味もつかめてきますよ。
精読で正しい内容を理解する
リーディングの勉強するときは、精読にも注目してみましょう。
精読とは一文を分析しながらじっくり読んでいく学習法です。先ほどの音読では読むことに集中していましたが、次は中身に着目していきます。
精読で使う教材は、自分のレベルより少し高いものがおすすめ。まずは時間をかけながら、英文を読んでいきます。わからない単語や文法などは都度調べず、そのまま読み進めてください。
1回読み終えたら分析します。2回目、読み進めてみてわからないところは印を付けておきましょう。このとき大切なのは、文法を意識すること。
修飾語はどこにかかっているか、文章が途切れている部分はどこかなど、チェックを付けながら読んでいきます。
不明点は、2回目読み終えた時点で調べたりノートにまとめてみてください。
ここまで来たらある程度の中身は把握できるはず。3回目は分析した内容をもとに再度同じ文章を読んでいきます。
精読は語彙や知識が増えるだけでなく、読む力が養うのでとってもおすすめ。
一度読んだ文章は、また日をあけて精読してみましょう。精読は復習が大切な作業なので、定期的に取り入れることが肝心です。
速読で多読する
最後はリーディング力を高めるため、速読スキルを身に付けます。TOEICの長文問題は文章量も多いので、早く読めるスキルを身に付けておけば時間も大幅カットできます。
速読の目的は、文章を読んで要約できるようにすること。日本語だと意識せず要約できますが、英語では簡単にはいきません。
ここで求められるスキルが文法。単語よりも文法の知識が豊富であれば、それなりに本文も把握できます。
速読の方法は、一定のペースで文章を読まなければいけないので、まずは指で文章をなぞりながら読んでみてください。速読で大切なのは読むスピードを落とさないことです。
初めのうちはゆっくりでも構いません。何度も文章を読んでいくと、スピードも不思議と上がっていきます。
速読では精読のときのように、一語一語にこだわる必要はありません。文章を読んで内容を推測できることが大切なので、創造力を働かせましょう。
万が一速読していて本文がまったく把握できないとなれば、スキル不足かもしれません。最初のステップに戻って基礎力を身に付けてみてください。
押さえておきたいTOEIC長文問題の勉強法
ここからはリーディング力以外で大切なTOEIC長文問題の勉強法を紹介します。本番に向けてしっかり対策をとってくださいね。
問題集を解くとき細部まで読むクセを付ける
TOEICの傾向を知るためにも、問題集を多く解くことが必要です。そのとき気をつけてもらいたいのが初期段階。
初めは精読のように、英文を細かく読むクセを付けてください。精読のクセをつねにつけておけば、リーディング力アップだけでなく速読にも影響を与えます。
1回目の問題集をやり終えるときは、時間を気にせず問題を解いて大丈夫です。
問題集を繰り返し解く
問題集は1回解いて終わりではありません。何度も繰り返し解くことで、自分の苦手分野も把握できます。
まずは1冊の問題集を数回に渡って解いていきましょう。
同じ問題でひっかかる場合は、自分が苦手なところ。その部分を強化する復習も合わせて加えてみてください。
わからない語彙はチェックし回答後にすぐ確認する
問題集を解いていると、わからない単語や文法が出てくると思います。わからない語彙は、その都度チェックしておいてくださいね。
答え合わせ後に、チェックした項目はすぐに確認しましょう。ここは語彙力を上げるチャンス。ノートにまとめて単語帳と同じ要領で繰り返し頭に叩き込んでください。
問題集を何度か解いていくと、頻出単語にあたります。TOEICは頻出単語がある程度決まっているので、その部分も書き出しておくといいですね。
語彙力が上がれば、読める文章も多くなります。単語や文法もこの時点でしっかり復習しておきましょう。
時間配分を考えながら問題を解く
今までの工程は繰り返し何周も進めてみるのがおすすめです。
いよいよ本番が近づいてきたら実践的な対策を取っていきましょう。TOEICの長文問題で大切な時間配分は、本番が近づいてから対策を取るといいです。
公式TOEICが目安として出している時間配分は、長文問題(Part7)だと約55分。かなりのボリュームがあるため、55分で全問解くのは至難の業です。多くの受験生はPart7で時間が足りず、適当にマークシートを埋める人もいるほど。
長文問題に入るまでに十分な時間確保も必要ですが、長文問題にかける時間も気にしなくてはいけません。
目安としては1問あたり約50秒で解けるようにしましょう。問題集を解くときは時間を測ってチャレンジしてください。
まずは1時間で全問解答できるかどうかですね。問題を解くたびに時間を記録しておくのもいいでしょう。
まとめ
TOEICの長文問題が苦手な人が多いのは、時間が足りないだけではありません。リーディング力も欠けているのが原因です。
Part7に行くまでに余裕のある時間を確保しておけば安心ですが、本番ではそううまくいきませんよね。
多くの受験者が到達できないPart7を重点的に狙えば、確実にスコアアップにつながります。時間はかかりますが、早い人なら2~3ヵ月で効果がみられるでしょう。
自分に負けず根気よく学習してみてくださいね。
最終更新日:2022年6月17日